低用量ピルに含まれるホルモンは、体内を妊娠と全く同じ状態に保ちます。従って「ピルに関するデメリット」は「妊娠に関するデメリット」と同義であると言えます。
<軽い副作用>
低用量ピルを開始すると、吐き気、不正出血、むくみ、乳房の張り、頭痛、下腹部痛、眠気や気分の落ち込みを感じる事があります。これらのマイナートラブルは一時的なものであり、服用を継続する事によってホルモンは安定し、それらの不快な症状は必ず消えます。ほとんどの場合、7-10日ほどで消え、3週間以上続くことは稀です。
<重大な副作用>
ピル製品の種類によっては、発がん性があったり、血栓症などの重大な副作用が発生する可能性があります。(そのカテゴリーの製品は、当院では取り扱っておりません。)
ピルそのもののデメリットではないのですが、「ピルを飲まない事」は女性にとって大変な不利益です。なぜならば、低用量ピルを服用することにより、卵巣癌を始めとした種々の癌を予防することができるからです。
ピルを服用 →癌にかかる確率が下がります。
ピルを服用しない →(服用者に比べ)癌にかかる確率が上がります
どちらが女性にとって有利か、火を見るより明らかです。
当院で扱っているピルは、副作用が出る確率の特に低いピルです。従って、ほとんど全ての方はマイナートラブルを経験しません。