ピル服用中に下痢をしている場合、腸から体内に吸収される薬剤の量が減少する可能性があります。従って、理論上は避妊効果が低下する可能性があります。もちろん、下痢をしている間は避妊効果ゼロ、というほど単純ではありません。それでは、どの程度の下痢であれば避妊効果に影響を与えないのでしょうか。
当院で処方しているピルの場合、2,3日程度の飲み忘れであれば避妊効果に影響はありません。つまり2,3日下痢が続いたとしても避妊効果に影響はありません。
一般論として、消化管から薬剤が吸収されないほどの重症な下痢であれば入院治療が必要です。(当然の事ながら、セックスなどできる状態ではありません。)逆に言うと、軽い下痢であれば薬剤は吸収されていると考えて差し支えありません。
以下に、対処法をいくつか紹介します。
ピルの使用を続ける:ピルを中断する必要はありません。下痢をしていても、ピルの服用を継続しましょう。
追加の避妊方法を使用する:コンドームなどの避妊具を併用しましょう。
医師に相談する:下痢が続く場合や、どうしたらよいか不明な場合、医師に相談しましょう。オンライン診察でも差し支えありません。
ちなみに、当院で扱っているピルを指導通りに服用した場合、避妊率は100%です。