低用量ピルに関する「よくある質問」「副作用」「飲み忘れ対処法」等をまとめました。ピルのオンライン処方はこちら。低用量ピル(oral contraceptives) は女性自身で妊娠と月経をコントロールできる、安全で確実な方法です。医学的結論として、全ての女性は低用量ピルを服用するべきです。しかし日本のピル普及率は先進国の10分の1ほどです。それだけ多くの日本人女性が、ピルを飲まない事による不利益を被っているといえます。心が痛みます。
ピルに含まれるホルモンは生殖器だけでなく、メンタル、お肌にも良い効果をもたらします。当院は15年連続低用量ピル処方数日本一、ピルを始めとしたホルモン療法のパイオニアです。知識と経験は他施設の追随を許しません。
低用量ピル(OC:oral contraceptives)には女性ホルモン(エストロゲン、プロジェステロン)が含まれています。経口避妊薬、とも呼ばれます。ホルモンの組み合わせ、分量によって、様々なバリエーションがあります。毎日一回服用することにより排卵を抑制し、子宮内膜の増殖も抑えます。低用量ピルには、コンドームよりも高い避妊効果があります。当院の指導方法に従って服用すれば、100%確実に避妊できます。 ピルと同じくらい確実な避妊法としては、IUDや不妊手術があります。ただし、これらの方法は出産経験の無い人には適しません。 最も確実で安全性の高い低用量ピルにより、「望まない妊娠」からあなた自身を守ることができます。
低用量ピルを服用するべき理由のまとめ
• セックスの度に妊娠の心配をしなくて済む
• ニキビを治したい
• 肌の質感を改善したい
• 生理周期を安定させたい
• 生理痛から解放されたい
• 生理前の精神症状(PMS)を解消したい
• 卵巣癌、子宮体癌、大腸癌を予防して長生きしたい
一日一錠服用するだけ、コストも一日あたり100円と非常に安価な薬にも関わらず、これだけ多くのメリットがある薬は他にはありません。端的に表現すると、1日100円で死ぬ確率が下がるわけですから、「命よりもお金が大事」という信条をお持ちの方以外は服用した方が圧倒的に得だと言えます。
当院の場合、簡単な問診を行い、問題なければその場でお渡しいたします。
当院で扱っているピルは極めて安全ですので、 低用量ピルの処方に際し、内診や採血などの検査は不要です。
ただし、すべてのピルが検査が不要か、というとそうではありません。比較的リスクの高いピルを扱っている病院では、処方前に検査を行うこともあります。
はい。当院で扱っているピルを正しく服用すれば、確実に避妊できます。 (ピルの種類によって、避妊率は異なります。全種類のピルが100%避妊できるわけではありません。)当院の指導方法に従った場合、低用量ピルを服用中に妊娠したケースは15年間に0%でした。 低用量ピルは、3つの部位に作用して妊娠を防ぎます。1番目は卵胞を成熟させるホルモンの分泌がおさえられるため、 排卵がおこりません。2番目に子宮内膜(子宮の内側)の増殖を抑え、着床しづらくなります。3番目に子宮頚管(子宮の入り口)の粘液を変化させ、精子が子 宮へ入りにくくなります。 「男性に頼らず、女性自身で実行できる」という点も重要です。
1シート(1か月分)3300円ですので、一日あたり約100円です。 ピルによって得られる利益を考えると非常に安価です。
<長期的副作用>
当院で扱っているピルの長期服用によって重大な副作用が起きたケースは今までにゼロです。
<短期的副作用>
ピルをスタートすると、吐き気やだるさ、むくみなどを感じる可能性があります。しかし服用を継続することでホルモンが安定し、そのようなマイナートラブルは必ず消えます。また、脱水状態だとこういった症状が強く出る事があります。1日に2リットル以上、水を飲みましょう。また、血栓症の事を心配する方がたまにいらっしゃいますが、当院で扱っているピルを当院の指導通りに服用した場合、血栓症を起こす確率は0%です。(血栓を起こすタイプのピルを処方している病院では、定期的な採血検査を行っています。)
副作用の発現率はピルの種類によって大きく異なります。当院で処方しているピルの場合、何らかの不具合を感じる方は非常に少ないです。つまり、ほとんど全ての方は何も不具合なく、メリットのみ得る事ができます。
総合的に考えると、“副作用が怖いから”と、いう理由でピルの服用を躊躇するのは、“交通事故が怖いから”と、外出を躊躇するのに似ています。
いくつか可能性が考えられます。
1 誤った服用方法だった
2 病院選びを間違えた。(避妊率の劣るピルを処方している病院もまだまだ沢山あります。)
3 ニセ薬だった。個人輸入代行サイトはニセ薬を送ってくることがあるようです。
詳しくはこちらをご覧ください。個人輸入(通販)ピルの危険性について
※ちなみに当院で処方しているピルを、当院の指導通りに服用した場合、妊娠する確率は0%です。
低用量ピルの特徴の一つは、「セックス前に避妊が完了している」点です。 失敗しないことがあらかじめ分かっていた方が安心だと思いませんか?
例えばコンドームの場合、破れたかどうかがわかるのは性交後です。 ゴムは一定の確率で破損しますし、破損するかどうかを事前に調べることも不可能です。
ピルを使う→絶対に失敗しない
コンドームに頼る→いつ失敗するか、毎回心配
低用量ピルのもう一つの特徴は、女性主体の避妊であるという点です。自分で自分の体に責任を持つ、この点だけから考えてみてもピルは優れていると言えます。
そもそも低用量ピルは服用することによって、発癌率が下がります。従って、セックスの有無に関係なく、全ての女性が服用するべきです。
低用量ピルはエストロゲンとプロゲステロン類似ホルモンを含んでいます。ピルを服用すると、それらのホルモンの働きにより脳下垂体は「妊娠した」と、感知します。実際には妊娠していないにも関わらず、「勘違いしている」状態です。この結果、排卵を促す際に必須である黄体化ホルモン(LH)の分泌が抑制されます。卵巣は排卵する必要が無くなり、休眠した状態になります。 ピルの服用を中止すれば、脳下垂体は「妊娠状態が終了した」と判断し、再び卵巣を刺激して排卵を促します。
「妊娠していなければいつからでも開始できる」というのが原則です。 実際には、月経中に開始する方が多いです。
受診時に医師の指示に従ってください。
低用量ピルは避妊効果だけでなく、女性に以下のようなメリットをもたらすことが広く知られています。
先進国になればなるほど(つまり教育レベルが上がれば上がるほど)、服用率が増加します。例えば、ドイツでは約60%、ヨーロッパ全体では30%、北米では16%の女性が低用量ピルを服用しています。(日本では3%ほどです。) また、世界中で最も服用者数の多い薬剤が低用量ピルです。
低用量ピルは不妊症の原因にはなりません。妊娠したくなった場合には、服用を中止すれば排卵は再開します。ピルを中止した直後の妊娠でも 胎児に影響はありません。 ピルを飲む、ということは体内のホルモンが「妊娠している」状態と同様になります。もともと卵巣は妊娠している状態では排卵しません。生まれつきヒトに備わっているこの仕組みを上手く利用するのが、低用量ピルです。
これは本当です。低用量ピルによって月経痛が軽くなります。通常、 増殖した子宮内膜の中にはプロスタグランジンという物質が含まれており、この物質が子宮収縮を促すと同時に痛みも引き起こします。 ピルに含まれているホルモンは子宮内膜の増殖を抑えます。従って、ピル服用中の出血や、出血前後の痛みは、通常の月経と比べて少なくなるのが普通です。まれに、出血量がゼロになることもあります。
それはピルの銘柄によります。当院で処方している低用量ピルによって太ることはありません。
古いタイプのピルでは含まれるホルモン量が多かったため、太ることもありました。「ピルで太る」と、いうのはもはや過去の話です。
体が慣れるまで、吐き気、だるさ、頭痛を感じる可能性があります。いわゆる「つわり」の軽いものです。 これらは一時的なもので、大抵は2週間以内に落ち着きます。一旦ホルモンが安定すれば、不快な症状は消え、再び感じることはありません。
当院のピルの場合、 副作用を感じる方は非常に少ないです。ほとんどすべての方は「何もトラブルがなかった」とおっしゃいます。
低用量ピルには、21 錠タイプと28錠タイプがあります。身体に与える効果は全く同じです。両者の違いは偽薬(プラセボ)の有無です。21錠タイプは、21錠すべてにホルモンが含まれています。28錠タイプは、ホルモン剤21錠+偽薬7錠です。偽薬には、薬剤は含まれておらず、飲み忘れを防止するためのものです。
大きく分けると一相性、三相性の2種類です。ホルモンの組み合わせによって、分類されます。当クリニックではトリキュラー、マーベロンを 扱っています。 ちなみにシンフェーズは製造中止になりました。
アンジュ、ラベルフィーユをお使いの方はトリキュラーに切り替えることを推奨します。(それらの薬よりも、トリキュラーの方が避妊効果が高いです。)
ファボワール、オーソ、フリウェル、ルナベル、ジェミーナ、ヤーズおよびヤーズフレックスをお使いの方はマーベロンに切り替えることを推奨します。(それらの薬よりも、マーベロンの方が避妊効果が高いです。)
妊娠後の黄体が排卵を抑えるという事実は、1900年代の初めには知られていました。ホルモンの精度や宗教上の理由から、開発はなかなか進みませんでした。 1960年、アメリカ初のピル「エナビッド10」が認可されました。現在の製品に比べると、ホルモン含有量は数倍から数十倍にものぼり、長期服用は適さないものとされていました。 その後、副作用を減らし、安全性を高める改良が加えられ、現在の製品になりました。
低用量ピルを服用開始後、ホルモンが完全に安定するまで、性器出血がみられることがあります。このような場合、中止せずに服用を続けましょう。通常一ヶ月以内に出血はおさまります。 ピルとは無関係に、子宮頸がん、子宮頚管ポリープ、膣炎、子宮膣部びらん、卵巣出血、子宮内膜ポリープ、などで出血することもあります。いずれにせよ、6-12ヶ月に一回は子宮がん検診を受けましょう。
一日一錠服用します。当院で扱っているピルの場合、時間帯はバラバラでも大丈夫です。効果に変わりはありません。 ただし、あらかじめ時間を決めておいたほうが飲み忘れを防ぐことができます。就寝前や歯磨きの際に服用されている方が多いですね。
確実な避妊効果を期待できるのは、服用開始後8日目以降です。正しく服用していれば、2シート目以降は第1日目から避妊効果があります。
1錠飲み忘れた場合 → 飲み忘れに気づいたときに1錠すぐ飲み、その日も通常通りに飲んでください。(その日は1日2錠飲むことになります)
2錠以上飲み忘れた場合 → 本来の日付に追いつくまで、1日2錠服用します。追いついたら一日一錠に戻します。 (飲み忘れた場合、服用を中断するのは誤りです。)
28錠タイプの場合、偽薬(22番目から28番目)には薬剤が含まれていません。従って、飲んでも飲まなくても身体に影響はありません。もし飲み忘れてしまっても、「飲んだもの」として扱って大丈夫です。 ちなみに1,2日飲み忘れたからといって、すぐに妊娠することはありません。
確かに、発がん性のあるピルも存在します。
しかし、当院で処方している低用量ピルには発ガン性はありません。むしろ卵巣がんや子宮体癌、大腸がんを減らす効果がありますので、子作り期間以外は必ず服用するべきです。
ピルは産婦人科で処方を受ける必要があります。日本では、比較的歴史が浅い薬ですので、全ての産婦人科で処方されるわけではありません。すべての医師が、使い方に精通しているわけではありません。例えば、お産を専門にしている産婦人科の場合、ピルをあまり処方していないこともあります。
一日一錠服用するだけなので、歯磨きやメイクよりもお手軽です。
服用を中止すれば、すぐに妊娠可能です。一ヶ月以内に排卵するケースがほとんどです。次の月経を待つ必要はありません。もちろん、胎児に悪影響はありません。
普通は24錠目か25錠目で月経が始まります。ただし、低用量ピルの服用を開始したばかりであれば、シートの途中で出血することもあります。これは正常な現象です。
服用を継続することによって、ホルモンが安定し、きちんと月経をコントロールすることができます。
ただし、ポリープや感染症、子宮癌が原因で出血することもあります。(ピルとは無関係に)半年以内に婦人科検診を受けていない場合には受診しましょう。
月経を調節する方法です。
早める方法です。
14番まで服用したら、次の日から22番を服用しましょう。
(15番から21番を残す。)
これで一週間月経が早まります。
遅らせる方法です。
21番目まで服用したら、「遅らせたい日数分、次のシートから実薬を前借り」してください。
5日遅らせたければ5錠、10日遅らせたければ10錠、前借りしましょう。
延長分が終わったら22番目に戻ります。
余った錠剤は月経を調節する際に使えるので保管しておきましょう。
どちらの方法でも、避妊効果などには影響がありません。
子宮頚管が硬い体質の方ですと、そういったこともあります。服用方法を工夫すると、月経痛をゼロにすることが可能です。受診なさるか、オンライン診察を受けましょう。(メール相談でも大丈夫です。)
ピルによって痛みが引き起こされることはありません。子宮や卵巣の病気かもしれませんので、受診なさることを推奨します。
プラノバールには発がん性があるため、当院では取り扱っておりません。
それはピルの種類によります。当院で扱っているピルによってシミが出来る事はありません。
血栓症、心筋梗塞、脳梗塞にかかった事がある方は、服用を控えるべきです。