ご存知のように生理は女性ホルモンによってコントロールされています。ピルは女性ホルモンそのものですから、服用方法を工夫する事によって、月経周期を調節する事が可能です。
普段からピルを服用しているのであれば、ほとんど全ての場合うまくいきます。月経を調節するには2通りあります。
成功率が高いのは、早める方法です。
<早める方法>
仮に7日間早めたい場合、14番まで服用したら、次の日から22番を服用しましょう。
(15番から21番、7錠を残す。)
仮に5日間早めたい場合、16番まで服用したら、次の日から22番を服用しましょう。
(17番から21番、5錠を残す。)
<遅らせる方法>
21番目まで服用したら、「遅らせたい日数分、次のシートから実薬(1−21番の錠剤)を前借り」してください。
5日遅らせたければ5錠、10日遅らせたければ10錠、前借りしましょう。延長分が終わったら22番目に戻ります。
28番まで服用したら、新しいシートを1番から開始しましょう。
1日1錠服用する、という原則は崩しません。
余った錠剤は月経を調節する際に使えるので保管しておきましょう。
どちらの方法でも、避妊効果などには影響がありません。
低用量ピル、中用量ピル、どちらを用いても生理をずらすことは可能です。ただし、両者の成功率に差はありませんし、中用量ピルには発がん性があります。従って、生理を調節する際にわざわざ中用量ピルを用いるメリットはありません。20年ほど前(低用量ピルが日本で認可される以前)には中用量ピルしか存在しなかったので、それを用いざるを得なかった時代がありました。
うまくずらせるかどうかは別として、生理をずらす事自体は無害です。副作用もありません。
これは不可能です。月経を先延ばしにする方法をとりましょう。
既に生理が始まってしまった場合、それを調節することは出来ません。