子宮内膜症には効果的な治療法があります
日本において、子宮内膜症に悩む女性は200万人とも言われています。
「子宮内膜」という組織が子宮の外で増えてしまう病気です。子宮内膜はその名の通り子宮の内側を裏打ちしている組織です。子宮内膜は普段、ホルモンの働きによって子宮の内側で増殖し、時期が来ると月経として排出されます。子宮内膜症の人は、子宮の外で子宮内膜が増殖を始めてしまいます。結果としてお腹の中に月経血が溜まったような状態になり、激しい月経痛など様々な症状が出てきます。
子宮内膜症の症状としては「強い月経痛」、「下腹部の痛み」、「セックスの時の痛み(性交痛)」、「腰痛」、「排便痛」などが挙げられます。 不妊症との関連も指摘されています。
大きくわけると薬物療法、手術療法です。
薬物利用にも何種類かあります。当クリニックでは子宮内膜症に対し、低用量ピルを主体としたホルモン療法を一番最初におすすめしています。子宮内膜は女性ホルモンによって増殖する性質がありますから、ホルモンをうまくコントロールできれば増殖させないようにできます。
子宮内膜症の治療に低用量ピルを使うのは、先進国では標準的な方法です。
やはり低用量ピルを第一にお勧めします。子宮内膜症の軽度なものでしたら、低用量ピルでほとんど治ります。まずは試してみて、効かないようでしたら他の治療法に移るべきでしょう。