クラミジア感染を放置しておくと、不妊症になります
自覚症状が出にくいため、知らない間に感染しているのがクラミジアの大きな特徴です。
クラミジア感染症は症状が出にくいため、治療を受けるチャンスを逃してしまう、厄介な病気です。 クラミジア属には3種類あり、婦人科で扱うのはクラミジア・トラコマティス(Chlamydia trachomatis)感染症です。クラミジアは偏性細胞質内寄生性の細菌で2種類の形態を示します。一つは感染性は無いが細胞質内で増殖するもの、もう一つは感染性を持ち細胞外で生き延びる基本小体の型をとるものです。
クラミジアは、セックスにより感染します。 女性の場合、クラミジアは主に子宮頚管から検出されますが咽頭や直腸にも感染します。男性は主に尿道から検出されます。
女性:おりものが増えたり、ニオイが出る事がありますが、70~90%は無症状です。放置しておくと炎症は腹腔内に達する事があります。 男性:尿道炎のような症状が出ることがあります。淋病などにくらべると軽い、とされています。
クラミジアが体内にあると、他の性感染症にかかる確率が高まります。性感染症は、女性の方がさまざまな意味で不利な点が多いです。クラミジア感染症を放置しておくと、骨盤内炎症性疾患(お腹の中でいろいろな菌が繁殖し、腹痛、発熱を引き起こします)、子宮外妊娠、不妊症など、重大な病気を引き起こす可能性があります。
テトラサイクリン系、マクロライド系、ニューキノロン系の抗生物質を使用します。 60日以内に性交渉を持ったパートナーも同時に治療を受けるべきです。